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新しい歌(あたらしいうた、''Cantos Nuevos'')は、信長貴富が2000年に作曲した、5曲から成る合唱組曲〔出版譜では「男声合唱(混声合唱)とピアノのための」としていて、厳密には「組曲」ではない。もっとも実際の演奏会では組曲として扱われることがほとんどである。〕、またはその組曲の第1曲。男声合唱曲として作曲され、初演後まもなく混声合唱曲に編曲された。両バージョンともカワイ出版から刊行されている。2009年には作曲者自身が実演に接した経験を踏まえ、テンポや強弱・アーティキュレーションを見直した[改訂版]が作られた。 元々男声合唱用に作られたせいか、混声版でも最初にテクストによる歌詞を歌うのは男声パート(第1曲「新しい歌」はバスのみ、第2曲「うたを うたう とき」はテノールのみ、残りの3曲はテノールとバスのユニゾン)からである。 男声版は同年の5月3日に、東京六大学合唱連盟定期演奏会の合同演奏にて(指揮/清水雅彦、ピアノ/鈴木真理子)、混声版は同年の7月1日に、松原混声合唱団定期演奏会にて(指揮/清水敬一、ピアノ/内平麻里)初演された。 ピアノを伴う。オリジナルは2手(1台)だが、2008年に男声版のピアノパートを4手(2台)用に改作したバージョンが作られた。翌年には混声合唱と2台ピアノによる版も初演された。 == 曲目 == #新しい歌(フェデリコ・ガルシーア・ロルカ作詩/長谷川四郎訳詩) #:Finger snap(指鳴らし)やHand clap(手拍子)が用いられている。前半は調号がなく臨時記号による一時的転調が繰り返されるが、中盤でホ長調(混声版はニ長調)に落ち着く。4分の4拍子。 #うたを うたう とき(まど・みちお作詩) #:この曲のみ無伴奏である。女声合唱版も存在する。男声版はニ短調、混声版はハ短調、女声版は嬰ハ短調。8分の6拍子。最終的にはハミングによって平行調にあたる長調の和音で終わる。この曲のような、組曲内に間奏曲的な位置づけの無伴奏曲を入れる手法を信長は好んでいる。 #きみ歌えよ(谷川俊太郎作詩) #:女声合唱版も存在する。男声版はト長調、混声・女声版はヘ長調。3連符リズムの軽快な曲。4分の4拍子。最高声部(男声版はトップテノール、混声・女声版はソプラノ)以外のパートが主旋律を歌う部分が多い。 #鎮魂歌へのリクエスト(ラングストン・ヒューズ作詩/木島始訳詩) #:打楽器を加えたバージョンも存在する。ブルースのスタイルで作曲され、4:3(8分音符3つ分の4連符)や7:6(16分音符6つ分の7連符)といった独特なリズムを刻む箇所もある。間奏部分には「セントルイス・ブルース」の旋律を引用した口笛が用いられている。変ホ長調。8分の12拍子。 #一詩人の最後の歌(ハンス・クリスチャン・アンデルセン作詩/山室静訳詩) #:全5曲の中で最も演奏時間が長く、5分を超える。ヴォカリーズ(この曲では、ハミング(閉口ハミング「B. F.」→開口ハミング「B.O.」)から徐々に「O」に変化する)で始まる。調号は付かないが、臨時記号による一時的転調が多い。4分の4拍子。曲調の変化が激しい。この曲もピアノ伴奏が付くが、終盤にアカペラの部分がある。最高声部だけでなく、他のパートにも主旋律がよく回ってくる。中盤付近とアカペラに入る直前のピアノ伴奏は16分音符や6連符のリズムで滑らかに動く。最後、男声版は7和音(F・A・C・E)、混声版は9和音(F・A・C・E・Gの5種類の音があり、テノールのみ3部、他のパートは2部に分かれる)で終わる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新しい歌 (合唱)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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